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緑青とは?

ろくしょう

緑青とは、銅や銅合金表面酸化・腐食によって生じる青緑色の錆で、古来より顔料や装飾色として用いられてきた色名です。

緑青(ろくしょう)は、銅(Cu)やその合金である青銅真鍮表面に生じる青緑色の腐食生成物で、化学的には塩基性炭酸銅(Cu₂(OH)₂CO₃)や塩基性塩化銅などの混合物です。英語では「ヴェルジリス(verdigris)」と呼ばれます。

緑青は自然界では金属銅が大気中の水分・二酸化炭素・酸素と反応して徐々に形成されます。奈良の大仏や自由の女神像の表面に見られるような青緑色は緑青の代表的な例です。この変化は一般に「パティナ(patina)」とも呼ばれ、金属工芸における経年美として評価されています。

顔料としての緑青は歴史が古く、以下のような用途で重要でした。

  • 日本画・東洋画の絵具:岩絵具「岩緑青」として欠かせない青緑色
  • 西洋絵画:中世・ルネサンス期の油彩・テンペラ画に多用
  • 装飾工芸:銅製品・仏具・屋根瓦の意図的な緑青仕上げ
  • 薬用・殺菌:古代より少量を薬や防腐剤として利用(現代では毒性に注意)

現代の色彩では、緑青はターコイズ系の青緑色を指す色名としても使われ、日本の伝統色体系において格調ある色として認知されています。銅屋根の寺社仏閣に見られる美しい緑青色は、日本の歴史的建造物の景観を形づくる重要な要素の一つです。

使い方・例文

奈良の大仏や古い銅葺き屋根の神社に見られる青緑色は緑青で、長年の風化がつくり出した自然の色として日本の伝統的景観の象徴でもある。

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