絣とは?
かすり
絣とは、糸を染め分けてから織ることで模様を表現する伝統的な織物技法、またその技法で作られた布地のことです。
絣(かすり)は、織物を織る前に糸の一部を防染してから染色し、その染め分けた糸を織り合わせることで、にじんだような独特の幾何学模様を生み出す伝統的な染織技法です。完成した布地には、輪郭がわずかにぼけたような「かすれ」が生まれることから「絣」の名がついたとされています。
絣の技術は東南アジアやインドが発祥とされ、インドではイカット(ikat)と呼ばれています。日本へは18世紀頃に琉球(沖縄)を経て伝わったとされ、江戸時代後期から明治にかけて全国各地で独自の絣文化が発展しました。
日本を代表する絣の産地と種類には、次のようなものがあります。
- 久留米絣(福岡県):綿糸を使った庶民的な絣で、重要無形文化財に指定されています。
- 伊予絣(愛媛県):純綿絣の産地として知られ、かつては生産量日本一を誇りました。
- 備後絣(広島県):綿絣の産地で、農村の仕事着として普及しました。
- 大島紬(鹿児島県):絣技法を用いた絹織物で、独特の光沢と滑らかさが特徴です。
現代では着物や浴衣の素材として愛用されるほか、その素朴で温かみある模様がファッションやインテリアにも取り入れられており、日本の伝統工芸として国内外から高い評価を受けています。
使い方・例文
「久留米絣のもんぺは、農作業着として広まり、今では洗練されたデザインとして現代ファッションにも取り入れられています。」
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