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イカットとは?

いかっと

イカットとは、糸を染色してから織り上げる伝統的な絣(かすり)織物の技法、およびその技法で作られた布のことです。

イカットは、東南アジアや中央アジア、インドなどに伝わる伝統的な織物技法で、糸を染める段階デザインを作り込む「絣織り」の一種です。マレー語・インドネシア語で「結ぶ」「縛る」を意味する「mengikat」が語源とされています。

製作工程では、まず糸を束ねて模様の形に合わせた部分を紐で縛り、染料が入らないよう防染した状態で染色します。染色後に縛りを解き、複数回の防染と染色を繰り返すことで複雑な多色模様を表現します。染め上がった糸を織機にセットして織ることで、にじんだような独特の輪郭が生まれるのがイカットの特徴です。

糸の染色部位によって種類が異なります。

  • 縦糸だけを防染・染色する「経イカット」
  • 横糸を染色する「緯イカット」
  • 縦糸と横糸の両方を染色する「経緯イカット(ダブルイカット)」
ダブルイカットは高度な技術を要し、インドネシアのバリ島グリンシン村など限られた地域でのみ生産されています。

インドネシア、インド(オリッサ州のパトラ)、中央アジアのウズベキスタンなど各地に独自の様式があり、ユネスコ無形文化遺産に登録されているものもあります。現代ではファッションやインテリアにも広く取り入れられ、伝統工芸として国際的に高く評価されています。

使い方・例文

バリ島の土産物店でカラフルな幾何学模様のスカーフを見かけたとき、それがイカット技法で作られた布である場合があります。糸の段階から丁寧に染め上げた手仕事の品として、高級ファッションブランドのコレクションにも使われています。

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