糸かがりとは?
いとかがり
糸かがりとは、布や革の端に糸をジグザグや連続ループ状に縫い込んで布端のほつれを防いだり、複数枚を綴じ合わせたりする伝統的な手芸・製本の技法です。
糸かがりは、布の端処理や複数枚の素材を一体化する目的で用いられる縫製・製本の基本技法です。針と糸を使い、素材の縁に沿って一定間隔で糸を巻きつけるように縫うことで、布端の繊維がほどけるのを防ぎながら、丈夫で美しい仕上がりをもたらします。
大きく分けると次のような使われ方があります。
- 布端処理(手芸・洋裁):布の裁断端に糸かがりを施してほつれを防ぐ。かがりミシン(ロックミシン)が普及した現代でも、手縫いによる糸かがりはハンドメイド作品や補修に重宝される。
- 製本(和・洋):和本の「四つ目綴じ」などの糸綴じ製本では、折り丁の束を糸でかがることで背の強度と開き具合の良さを両立させる。糸かがり製本は接着剤のみの無線綴じに比べてページが開きやすく、長期保存にも優れるとされる。
- 刺繍・装飾かがり:ブランケットステッチ(毛布かがり)など、端処理と装飾を兼ねた縫い方も糸かがりの一種として分類されることがある。
使用する糸の素材(木綿・絹・麻・化繊)や針の太さ、かがり間隔によって強度と風合いが変わります。手工芸・ソーイング・製本のいずれの分野でも、丁寧な糸かがりは仕上がりの品質と耐久性を大きく左右する重要な工程とされています。
使い方・例文
古くなったのれんの端がほつれてきたとき、糸かがりで端を補修することで、布のほどけをしっかり食い止めながら長持ちさせることができます。
この用語をシェア
最終更新: