穿頭術とは?
せんとうじゅつ
穿頭術とは、頭蓋骨に小さな穴を開けて脳内の血腫や膿などを取り除く外科手術で、開頭術より身体への負担が小さい低侵襲的な処置です。
穿頭術(せんとうじゅつ、burr hole surgery)は、頭蓋骨に直径1〜3cm程度の小さな穴(バーホール)をドリルで開けて、脳と頭蓋骨の間または脳内に溜まった血液・膿・髄液などを排出する神経外科手術です。
主な適応疾患は次の通りです。
- 慢性硬膜下血腫:頭部外傷後に硬膜と脳の間にゆっくり血が溜まる疾患で、穿頭術の最も頻度が高い適応
- 急性硬膜外・硬膜下血腫:緊急時に圧迫を一時的に解除する目的
- 脳室ドレナージ:水頭症で過剰に溜まった脳脊髄液を排出する
- 脳膿瘍:感染による膿の排出
開頭術(骨を大きく外す手術)と比べて、穿頭術は局所麻酔でも実施可能で、手術時間が短く・出血量が少なく・入院期間も短縮できるというメリットがあります。慢性硬膜下血腫の場合は穿頭術単独で治癒率が90%以上に達するとされています。
ただし病変の範囲が広い場合や確実な止血が必要な場合は、穿頭術では対応できず開頭術が選択されます。近年はナビゲーションシステムを活用した精度の高い穿頭術も普及しています。
使い方・例文
高齢者が転倒後に頭を打ち、数週間後に頭痛・認知機能低下が出現して慢性硬膜下血腫と診断された場合に、穿頭術で血腫を吸引・排出する治療が行われます。
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