本文へスキップ

空間結合とは?

くうかんけつごう

空間結合とは、2つの地理データセットを位置関係(重なり・隣接・包含など)を基準に結び付けて分析する手法です。

空間結合(Spatial Join)とは、GIS(地理情報システム)における分析手法の一つで、通常のデータベース結合が共通のIDや数値で2つのテーブルをつなぐのに対し、地図上の位置的な関係性(空間的な述語)を条件にして2つの地理データレイヤを結合する操作です。

結合の条件となる空間的述語には、主に以下のようなものがあります。

  • 交差(intersects):2つのジオメトリが共通部分を持つ
  • 包含(contains / within):一方のジオメトリが他方の内部に完全に収まる
  • 近接(within distance):指定した距離以内に存在する
  • 接触(touches):境界のみで接している

たとえば、都道府県のポリゴンデータと病院のポイントデータを「包含」で空間結合すると、各病院が属する都道府県の情報を自動的に付与することができます。また、河川バッファと農地ポリゴンを「交差」で結合すれば、水源域に近い農地を一括で特定できます。

空間結合はQGIS・ArcGIS・PostGIS・GeoPandasなど主要なGISツールがすべて標準機能として備えており、土地利用分析・災害リスク評価・マーケットエリア分析など、地理情報を扱うほぼあらゆる分野で活用されています。適切な空間インデックスと組み合わせることで、大規模データでも高速に処理できます。

使い方・例文

全国の交通事故発生地点データを市区町村ポリゴンと空間結合することで、各自治体の事故件数を自動集計し、地図上でのホットスポット分析が行えます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語