本文へスキップ

甲状腺乳頭癌とは?

こうじょうせんにゅうとうがん

甲状腺がんの中で最も多いタイプで、進行が緩やかで予後が比較的良好とされる悪性腫瘍のことです。

甲状腺乳頭癌こうじょうせんにゅうとうがん、papillary thyroid carcinoma)とは、甲状腺がんの中で最も発生頻度の高い組織型です。甲状腺がん全体の80〜90%を占めるとされており甲状腺濾胞上皮細胞から発生します。

乳頭癌という名称は、腫瘍細胞が顕微鏡下で乳頭状(papillary)の構造を示すことに由来します。細胞核に「磨りガラス状核」「核溝」「核内封入体」といった特徴的な変化を示すことが病理診断の根拠となります。

甲状腺乳頭癌の主な特徴は以下のとおりです。

  • 進行が非常に遅く、長期にわたって局所に留まることが多い
  • 頸部リンパ節への転移は比較的多いが、遠隔転移は少ない
  • 若い女性に多く見られる傾向がある
  • 放射線被曝(特に幼少期)がリスク因子の一つ
  • 10年生存率が非常に高い(90%以上とされる)

治療は外科的切除(甲状腺摘出術)が基本で、病変の大きさや進行度によって葉切除か全摘出かが選択されます。全摘出後には甲状腺ホルモン補充療法を行い、必要に応じて放射性ヨード(I-131)治療が追加されます。多くの患者で根治が期待でき、経過観察を含めた適切な管理が重要です。

使い方・例文

健診の超音波検査で甲状腺に結節が発見され、細胞診(穿刺吸引生検)の結果「甲状腺乳頭癌」と診断される場面や、甲状腺がんの治療方針を説明する医療文書で登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語