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理髪師のパラドックスとは?

りはつしのぱらどっくす

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理髪師のパラドックスとは、「自分で髭を剃らない人だけの髭を剃る」という理髪師が存在できないことを示す論理矛盾のことです。

理髪師のパラドックスは、イギリス哲学者・数学バートランド・ラッセルが20世紀初頭に提唱した思考実験です。ある村に一人の理髪師がいて、「自分では髭を剃らない村人全員の髭を剃り、そして自分で髭を剃る村人の髭は一切剃らない」というルールで働いているとします。

問題はこの理髪師自身の髭についてです。

  • もし理髪師が自分で髭を剃るなら、「自分で髭を剃る人の髭は剃らない」というルールに反します。
  • もし理髪師が自分で髭を剃らないなら、「自分で髭を剃らない人の髭を剃る」というルールにより、自分自身が自分の髭を剃らなければなりません。
どちらを選んでも矛盾が生じるため、このような理髪師は論理的に存在できないことになります。

このパラドックスはラッセルが数学の基礎論研究で発見した「ラッセルのパラドックス」(集合論における自己言及の矛盾)を、一般の人にも分かりやすく説明するために考案した比喩です。集合論では「自分自身を要素として含まない集合の集合」を考えると同様の矛盾が起きます。この発見は20世紀の数学・論理学の基礎を大きく揺るがし、現代の公理的集合論の発展につながりました。

使い方・例文

「理髪師のパラドックス」は、論理学や哲学の入門講義でよく取り上げられます。プログラミングの自己参照や、規則の例外処理を議論する際にも引用されることがあります。

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