特異値分解とは?
とくいちぶんかい
特異値分解とは、任意の行列を三つの特別な行列の積に分解する線形代数の手法で、データ圧縮・機械学習・信号処理などに広く応用されます。
特異値分解(SVD:Singular Value Decomposition)は、任意のm×n行列Aを「A = UΣV^T」という形式に分解する線形代数の基本的な操作です。
各行列の意味は次の通りです。
特異値は行列が各方向にデータをどれだけ「引き伸ばす」かを表し、大きな特異値ほど情報量が多い方向に対応します。この性質を利用して、小さな特異値を切り捨てることで行列の低ランク近似が実現できます。
応用例は多岐にわたります。画像圧縮では上位の特異値だけを残すことでファイルサイズを削減し、推薦システムでは利用者と商品の行列を分解してユーザーの潜在的な好みを抽出します。また自然言語処理の潜在意味解析(LSA)や、主成分分析(PCA)の計算基盤としても使われます。数値的に安定した計算が可能なため、科学技術計算の基礎ツールとして欠かせない存在です。
使い方・例文
NetflixやAmazonのような推薦システムで、ユーザーと商品の評価行列を特異値分解して「潜在的な好み」を抽出し、おすすめ商品を絞り込む処理に使われます。
この用語をシェア
最終更新: