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熱ショックタンパク質70とは?

ねつしょっくたんぱくしつななじゅう

熱ショックタンパク質70とは、熱や酸化ストレスなどで変性したタンパク質の折り畳みを助けたり分解誘導したりする、細胞保護の中核を担う分子シャペロンです。

熱ショックタンパク質70(Hsp70)は、分子量約70kDaのストレスタンパク質ファミリーで、細胞が高温・低酸素・重金属・薬物などのストレスにさらされたときに急速に発現が誘導されます。ただし通常状態でも発現する構成的アイソフォーム(Hsc70)も存在し、恒常的なタンパク質品質管理を担っています。

Hsp70の主な機能は分子シャペロンとしての作用です。

  • 新生ポリペプチドが正しい立体構造に折り畳まれるのを補助する
  • ストレスで変性したタンパク質の凝集を防ぎ、再折り畳みを促進する
  • 修復不可能な異常タンパク質をユビキチン・プロテアソーム系やオートファジーへ誘導して分解する
  • タンパク質のオルガネラへの輸送を仲介する

Hsp70はATPを利用して基質タンパク質との結合・解離を繰り返し、コシャペロン(Hsp40やHsp90、NEFなど)と連携して機能します。医学的には、がん細胞がHsp70を高発現して生存・増殖を維持することが多く、がん治療標的として注目されています。一方、神経変性疾患(アルツハイマー病・パーキンソン病)では異常タンパク質の蓄積とHsp70機能の低下との関連が研究されています。また、炎症や免疫応答の調節にも関与することが明らかになっています。

使い方・例文

サウナや発熱時に体内でHsp70の産生が高まり、熱で損傷を受けかけたタンパク質を修復・保護することで細胞の生存を助けます。

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