烏口突起とは?
うこうとっき
烏口突起とは、肩甲骨から前方に突き出した骨の突起で、複数の筋肉や靭帯が付着する肩の重要な解剖学的ランドマークです。
烏口突起(うこうとっき、Coracoid process)は、肩甲骨の上部前方から鉤状に突き出した骨の突起です。その形が烏(カラス)の嘴に似ていることから「烏口」と名づけられました。肩関節周辺の筋肉・腱・靭帯の多くがこの突起に集まって付着するため、肩の機能において非常に重要な役割を持ちます。
烏口突起に付着する主な構造は以下のとおりです。
- 小胸筋:肩甲骨を前方に引く筋肉
- 上腕二頭筋(短頭):肘を曲げたり前腕を回外させる筋肉の腱
- 烏口腕筋:腕を前方に挙げる補助筋
- 烏口肩峰靭帯・烏口鎖骨靭帯:鎖骨や肩峰との連結に寄与する靭帯
臨床的には、烏口突起の周囲は肩の痛みや機能障害が集まりやすい部位として知られています。烏口下インピンジメント(腕を内側に向けながら挙げたときに烏口突起と上腕骨頭が衝突する状態)や、スポーツ外傷による烏口突起の疲労骨折などが起こることがあります。また、体表から触れることができる骨のランドマークとして、理学療法や整形外科診察でも利用されます。
使い方・例文
肩の解剖や肩関節の怪我を説明する場面で登場します。「野球の投球動作を繰り返すことで烏口突起周囲の腱や靭帯に負担がかかり、肩の深部痛が生じることがあります」のように使われます。
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