炮製とは?
ほうせい
炮製(ほうせい)とは、生薬の薬効を高めたり毒性を軽減したりするために行う、加熱・漬け込みなどの加工処理のことです。
炮製(ほうせい)とは、中医学・漢方医学において、採取した生薬を医療目的に適した状態にするために施す各種の加工・処理方法の総称です。「炮」は火を使った加熱処理を、「製」は広く加工・調製を意味します。日本では「修治(しゅうじ)」とも呼ばれます。
炮製の主な目的は以下の通りです。
- 毒性の軽減:附子(ぶし)などの毒性の強い生薬を安全に使えるよう無毒化または減毒する
- 薬効の増強:生薬本来の有効成分をより引き出す、または変化させて特定の効能を高める
- 性質の変化:例えば何首烏を黒豆汁で蒸すことで補益効果を強めるなど
- 保存性の向上:乾燥・炒りによって保存しやすくする
炮製の具体的な方法には次のようなものがあります。
- 炒(いり):直火で炒る(炒黄・炒焦・炒炭など段階がある)
- 蒸(むし):水蒸気で蒸す
- 煮(に):水や補助剤とともに煮る
- 浸漬(しんし):酒・酢・塩水・薬汁などに漬け込む
- 炙(あぶり):補助剤(蜂蜜など)を塗って加熱する蜜炙など
同じ生薬でも炮製方法の違いによって薬効・副作用・適応症が変わるため、処方に応じた適切な炮製品を選択することが漢方医学において重要視されています。
使い方・例文
「附子(ぶし)は炮製によって毒性を低減してから処方に使う」「地黄(じおう)を九蒸九曝(くじょうきゅうばく)という炮製で熟地黄に仕上げる」といった文脈で登場します。
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