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火山前線とは?

かざんぜんせん

火山前線とは、プレートの沈み込みに伴って形成される火山帯の海溝側の境界線で、この線より海溝側には火山が存在しないという地理的な境界です。

火山前線(volcanic front)とは、海溝型の沈み込み帯において、海溝に最も近い側に並ぶ火山群を結んだ境界線のことです。この線より海溝側(前弧側)には活火山が存在せず、内陸側(背弧側)には火山帯が続くという明確な地理的境界を示します。

火山前線が形成されるメカニズムは以下の通りです。海洋プレートが沈み込む際、プレートに含まれる水分や揮発性物質がマントルに供給されることで、マントルウェッジ(沈み込んだプレートの上に位置するくさび形のマントル)が部分的に融解してマグマが生成されます。このマグマが地表に上昇して火山を形成しますが、その条件が整う深度(沈み込んだスラブの深さがおおよそ100〜120キロメートル付近)が地表投影されたものが火山前線に相当します。

日本における火山前線は「火山フロント」とも呼ばれ、東北地方では太平洋沿岸から約200〜300キロメートルほど内陸に位置します。東日本では鳥海山・蔵王山・那須岳・浅間山などが火山前線付近に並んでいます。火山前線よりも海溝側にある地域では火山噴火のリスクが低い一方、前線より内陸では温泉・地熱資源が豊富に存在することが多いです。

使い方・例文

地学の授業で「東北地方の太平洋側に活火山がない理由」として、火山前線の概念を使って説明する場面が典型的な登場シーンです。

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