潮汐ロックとは?
ちょうせきろっく
潮汐ロックとは、天体が主星(または主天体)の潮汐力によって自転周期と公転周期が一致した状態になり、常に同じ面を主星に向け続ける現象です。
潮汐ロック(ちょうせきロック、tidal locking)とは、惑星・衛星などの天体が、より大きな天体(主星・主惑星)の潮汐力の影響を長期間受け続けた結果、自転周期と公転周期が等しくなった状態のことです。「同期自転」とも呼ばれます。
この現象のしくみは次の通りです。天体に働く主星の引力は、主星に近い側と遠い側でわずかに異なります。この差(潮汐力)が天体にわずかな変形(潮汐隆起)を生じさせ、主星との重力的な摩擦が自転にブレーキをかけます。長い時間が経過すると、自転と公転が同じ周期で一致した安定状態(潮汐ロック)に落ち着きます。
最も身近な例は月です。月は地球に対して潮汐ロックされており、地球から見ると常に同じ面(表側)しか見えません。月の「裏側」は人類が宇宙探査機を送るまで未知の領域でした。
系外惑星の研究においても潮汐ロックは重要なテーマです。ハビタブルゾーン(生命居住可能領域)内にある惑星は、主星が赤色矮星の場合に潮汐ロックされている可能性が高く、その場合は以下のような環境特性が生じます。
- 昼面は極端に高温・夜面は極端に低温になる
- 大気循環や海洋循環に特殊なパターンが生まれる
- 生命の存在可能性について活発な議論がある
太陽系では月のほか、冥王星と衛星カロン、木星の衛星イオ・エウロパ・ガニメデなども潮汐ロックの状態にあります。
使い方・例文
月は地球に潮汐ロックされているため、どれだけ長く観察しても地球からは月の裏側を直接見ることができません。これが潮汐ロックの最もわかりやすい実例です。
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