カロンとは?
かろん
カロンとは、冥王星最大の衛星で、冥王星と互いに向き合って公転する二重天体のような関係にある大型の衛星です。
カロン(Charon)は冥王星最大の衛星で、1978年にアメリカの天文学者ジェームズ・クリスティーによって発見されました。名称はギリシャ神話で冥界の川を渡す渡し守カロンに由来しています。
カロンの直径は約1212キロメートルと、冥王星(直径約2376キロメートル)の約半分にも達するため、単純な「惑星と衛星」の関係ではなく、双方が共通重心を互いに周回する「二重矮小惑星系」とも呼ばれることがあります。冥王星とカロンはともに潮汐ロックの状態にあり、常に同じ面を向け合って公転しています。
カロンの表面は冥王星と異なる特徴を持ちます。冥王星の表面が窒素やメタンの氷で覆われているのに対し、カロンは水の氷と岩石が主体とされ、比較的暗い色調をしています。北極付近にはトーリン(有機化合物の一種)による赤褐色の斑紋が観測されており、これは冥王星から逃げ出したガスが堆積したものと考えられています。
2015年にNASAの探査機ニュー・ホライズンズがカロンに最接近し、大峡谷や山岳地形など複雑な地形が明らかになりました。カロンの研究は太陽系外縁天体の形成と進化を知る上で重要な手がかりとなっています。
使い方・例文
冥王星についての解説や宇宙科学の授業で「冥王星にはカロンという巨大な衛星がある」と紹介されるほか、天文イベントの際にも話題になります。
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