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液胞とは?

えきほう

液胞とは、植物細胞などに見られる膜に包まれた袋状の細胞小器官で、水分や栄養素、老廃物などを蓄える働きをします。

液胞(えきほう)とは、細胞内に存在する膜(液胞膜)で囲まれた袋状の構造体で、内部に液体(細胞液)を含む細胞小器官です。

植物細胞では特に発達しており、成熟した細胞では細胞全体の大部分を占めるほど大きくなることがあります。液胞膜はトノプラストとも呼ばれ、物質の出入りを選択的に調節する役割を果たしています。

液胞の主な働きには以下のものがあります。

  • 貯蔵:水分・糖・無機塩類・有機酸・色素などを蓄える
  • 廃棄物の隔離:代謝の過程で生じた不要な物質を閉じ込める
  • 浸透圧の調節:水分を取り込んで細胞の膨圧を維持し、植物体のハリを保つ
  • 色素の発色:アントシアニンなどの色素を含み花や葉の色に関与する

動物細胞にも小さな液胞が存在することがありますが、植物細胞ほど顕著ではありません。原生動物では食物を消化する「食胞」や不要な水を排出する「収縮胞」も液胞の一種です。液胞は植物が乾燥や環境の変化に適応するうえで重要な役割を担っており、農業・園芸の分野でも細胞の水分管理を理解するための基礎となっています。

使い方・例文

理科の授業でタマネギの表皮細胞を顕微鏡観察する際、細胞の中央を占める大きな空間として液胞を確認できます。また、赤紫色のアントシアニンが液胞に含まれているため、アカキャベツなどの色彩の説明にも用いられます。

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