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液化天然ガス運搬船とは?

えきかてんねんがすうんぱんせん

液化天然ガス(LNG)を超低温の液体状態に保ちながら大量輸送するために設計された特殊な貨物船です。

液化天然ガス運搬船(LNGキャリア)とは、天然ガスをマイナス162度前後まで冷却して液化し、その状態を維持しながら海上輸送するために設計された船舶です。天然ガスは気体のままでは体積が大きく輸送効率が悪いため、液化することで体積を約600分の1に圧縮し、大量輸送を可能にしています。

船体の中核となるのは断熱タンクです。タンクの構造には主にメンブレン型とモス型(独立球形タンク型)の2種類があります。メンブレン型は薄いステンレスやインバー合金の膜で船体構造に密着させたタンクで、積載効率が高く近年の主流となっています。モス型は球形の独立タンクを甲板上に設置する形式で、安全性が高く視認しやすいという特徴があります。

LNG輸送の重要性は年々高まっており、日本はエネルギー輸入の観点からLNGを中東・オーストラリア・北米などから大量に調達しています。そのため日本の海運・造船会社はLNGキャリアの建造・運航において世界的に高い技術水準を誇ります。船の建造コストは一般的な貨物船の数倍に達しますが、長期契約による安定した需要があるため高い稼働率を維持できます。

近年は積荷のボイルオフガス(自然気化するガス)を船の燃料として活用する技術も普及し、環境負荷の低減と輸送効率の向上が図られています。エネルギー安全保障の要として、LNG運搬船は現代の国際エネルギー供給網に欠かせない存在となっています。

使い方・例文

中東やオーストラリアの天然ガス田で生産されたガスを液化プラントで処理し、日本の受入ターミナルまで運ぶ際に使われます。発電所や都市ガス供給を支える重要な輸送手段です。

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