浄土宗とは?
じょうどしゅう
浄土宗とは、阿弥陀仏への信仰と「南無阿弥陀仏」の念仏によって極楽浄土への往生を目指す、日本の仏教宗派のひとつです。
浄土宗は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて法然(源空)によって開かれた日本仏教の一宗派です。阿弥陀仏(阿弥陀如来)の本願力を信じ、「南無阿弥陀仏」と称名念仏を唱えることで、誰もが死後に西方極楽浄土へ往生できるという「専修念仏」を中心教義とします。
法然は中国の善導大師の思想を受け継ぎつつ、従来の仏教が学識ある僧侶や貴族に限定されていた修行を、農民や武士を含む一般庶民にも開放しました。「他力本願」という考え方、つまり自力の修行ではなく阿弥陀仏の慈悲の力(他力)に頼るという発想は、当時の社会に大きな衝撃を与えました。
浄土宗の主な特徴は次のとおりです。
- 称名念仏:「南無阿弥陀仏」を繰り返し唱えることを最重要の修行とする
- 専修念仏:念仏以外の修行を必須としない簡易な教え
- 四宗兼学:浄土宗の教えを中心にしつつ他宗との共存を認める柔軟性
- 法然の門流:弟子の親鸞が浄土真宗を、一遍が時宗を開くなど多くの派生宗派が生まれた
現代の浄土宗は知恩院(京都)を総本山とし、全国に約7,000以上の寺院を擁します。葬儀や年忌法要など日本の仏教行事において広く関わり、日常生活に根付いた宗派として知られています。
使い方・例文
「お念仏を唱えれば誰でも極楽浄土に行ける」という浄土宗の教えは、鎌倉時代に武士や農民など広い階層に受け入れられ、日本仏教の大衆化を推進しました。
この用語をシェア
最終更新: