活性汚泥法とは?
かっせいおでいほう
活性汚泥法とは、微生物の集合体(活性汚泥)を用いて下水中の有機汚濁物質を分解・除去する生物学的水処理法のことです。
活性汚泥法とは、好気性微生物(酸素を必要とする細菌類)の集合体である「活性汚泥」を大量に培養し、その微生物の働きによって下水・廃水中の有機物を分解・除去する生物的処理方法です。20世紀初頭にイギリスで開発されて以来、世界中の下水処理場で最も広く採用されている処理技術です。
処理の流れは概ね次のとおりです。まず沈砂池・最初沈殿池で大きなごみや砂を除いた下水を、曝気槽(ばっきそう)と呼ばれる大きな水槽に導入します。曝気槽では空気を送り込みながら活性汚泥と下水を混合し、微生物が有機物を食べて増殖します。次に最終沈殿池で微生物の塊(汚泥)を沈殿させて分離し、上澄みの処理水を放流します。沈殿した汚泥の一部は曝気槽に返送されて再利用されます。
活性汚泥法の主な利点と課題は以下のとおりです。
- 利点:処理効率が高く、BOD除去率が90〜95%以上に達する
- 利点:設備の設計自由度が高く、様々な水量・水質に対応できる
- 課題:曝気のためのエネルギーコストが大きい
- 課題:発生汚泥の処理・処分が必要
近年は活性汚泥法を応用した高度処理(窒素・リン除去)や、膜分離活性汚泥法(MBR)など技術的な発展が続いており、より高い水質での放流が可能になっています。
使い方・例文
市内の下水処理場では活性汚泥法が採用されており、家庭から流れてきた汚水を微生物の力で分解・浄化してから河川に放流している。
この用語をシェア
最終更新: