洞房結節とは?
どうぼうけっせつ
洞房結節とは、心臓の右心房に位置し、心臓全体の収縮リズムを電気信号として自動的に生み出す「心臓のペースメーカー」と呼ばれる特殊な組織です。
洞房結節(どうぼうけっせつ)は、右心房の上部(上大静脈との接合部近く)に存在する特殊な心筋細胞の集まりです。英語では「SA node(Sinoatrial node)」と呼ばれ、「心臓の歩調取り(ペースメーカー)」という別名でも知られています。
洞房結節の最大の特徴は、自動能(automaticity)と呼ばれる性質で、外部からの刺激なしに自ら電気信号(活動電位)を一定のリズムで発生させる能力を持っています。安静時には通常1分間に60〜100回のペースで信号を発し、この頻度が「心拍数」の基準となります。運動や精神的なストレス、自律神経(交感神経・副交感神経)の影響を受けてリズムが速くなったり遅くなったりします。
洞房結節から発した電気信号は、次のように心臓全体へ伝わります。
- 洞房結節から両心房の筋肉へ広がり、心房が収縮する
- 房室結節(AV node)へと伝わり、わずかに遅延を生じさせる(心室への血液充填の時間を確保)
- ヒス束・右脚・左脚・プルキンエ線維を経て両心室へ伝わり、心室が収縮する
洞房結節の機能が低下したり電気信号の伝達が乱れたりすると、不整脈(頻脈・徐脈・心房細動など)が起こります。洞不全症候群など重篤な場合には、体外ペースメーカーや植込み型ペースメーカーで補助的に刺激を加える治療が行われます。
使い方・例文
安静時に脈拍が50回を下回る場合、洞房結節の自動能の低下(洞徐脈)が原因の一つとして考えられ、心電図検査でその異常を確認することができます。
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