房室結節とは?
ぼうしつけっせつ
房室結節とは、心臓の電気信号を心房から心室へ適切なタイミングで伝える特殊な組織のことです。
房室結節(ぼうしつけっせつ、英:atrioventricular node、AVノード)は、心臓の刺激伝導系を構成する重要な部位の一つです。右心房と右心室の境界付近(心房中隔の下部)に位置し、洞房結節(ペースメーカー)から送られた電気信号を受け取り、心室側へと伝達する役割を担っています。
房室結節の最も重要な機能は「遅延」にあります。心房から受け取った信号を約0.1秒ほど遅らせてから心室に伝えることで、心房が先に収縮して血液を心室へ送り込む時間を確保します。このわずかな遅れが、心房と心室の協調した収縮(ポンプ機能)を可能にしています。
房室結節はまた、「フィルター」としての役割も持ちます。心房細動などで心房が極めて速いリズムで動いているとき、すべての信号を心室に通さず一定数に絞ることで、心室の過剰な興奮を防ぎます。
房室結節の機能が低下または遮断されると「房室ブロック」という不整脈が生じ、重症例では心室が全く動かなくなるため、ペースメーカーの植え込みが必要になることがあります。洞房結節が正常に機能しない場合は、房室結節自体が自動的に毎分40〜60回程度の信号を発し、補助的なペースメーカーとして働きます。
使い方・例文
心電図検査でPR間隔を確認する際に、信号が房室結節を通過する時間を反映する部分として説明されます。
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