河童駒引きとは?
かっぱのこまひき
河童駒引きとは、河童が馬を水中に引き込もうとするという日本の民間伝承に基づく怪談・説話の一類型です。
河童駒引き(かっぱこまひき)は、日本各地に伝わる河童にまつわる民間伝承のひとつで、河童が川辺の馬に近づいてこれを水中に引きずり込もうとする、という内容の説話です。「駒」は馬を意味し、河童の悪戯や怪力・恐ろしさを伝える話として農村や漁村の口承文芸に受け継がれてきました。
伝承の典型的な筋書きでは、馬を川辺で洗っていたところ河童が馬の脚に絡みつき、水中に引き込もうとするというものです。しかし馬が驚いて逃げ出したことで河童が岸まで引きずられてしまい、人間に捕まえられるという結末になるバリエーションも多く伝わっています。捕まえられた河童は命乞いをして「秘伝の薬の製法」や「永遠に悪さをしないという誓い」を代わりに教えるという展開が続く場合もあります。
この種の伝承は全国に分布していますが、特に水の豊富な地域——九州・東北・関東の河川地帯——に多く報告されています。柳田国男の民俗学的研究でも取り上げられ、河童という妖怪が農耕文化や水辺の危険に対する民衆の心理を象徴する存在として分析されています。
現代では絵本・マンガ・映像作品など創作の題材としても取り上げられており、日本の妖怪文化を代表するエピソードのひとつとして親しまれています。
使い方・例文
日本の妖怪・民話を紹介する本やイベントで「河童駒引き」は定番の題材として登場し、河童の怪力と人間との知恵比べを描く物語として子どもから大人まで広く語り継がれています。
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