水銀とは?
すいぎん
水銀とは、常温で液体の状態をとる唯一の金属元素で、元素記号Hgで表されます。
水銀(すいぎん)は、元素記号Hg、原子番号80の金属元素です。銀白色の液体金属で、常温・常圧において液体状態を保つ唯一の金属として知られています。元素記号HgはラテンIの「Hydrargyrum(水の銀)」に由来します。
水銀の際立った特性は、密度が非常に高く(約13.6 g/cm³)、金属でありながら常温で液体であることです。電気伝導性もあり、熱膨張が均一なため、かつては体温計・血圧計・気圧計などの計測機器に広く使われていました。また、蛍光灯や水銀灯などの照明器具にも使用されてきた歴史があります。
一方で、水銀とその化合物は強い毒性を持ちます。特に有機水銀(メチル水銀)は生物濃縮によって魚介類に蓄積し、人体に摂取されると中枢神経系に深刻なダメージを与えます。日本では1950〜1960年代に熊本県水俣市で起きた水俣病が、工場廃水中のメチル水銀による重大な公害病として世界に知られています。
この毒性から、現在では水銀使用製品の製造・輸出入を規制する「水俣条約」(2017年発効)が国際的に締結されており、代替品への移行が進んでいます。日本では体温計や血圧計の水銀使用はほぼ廃止されています。
使い方・例文
理科の授業でガラス製の体温計が取り上げられるとき、かつてその銀色の液体が水銀であったことが説明されます。現在は安全なアルコールや電子式に切り替わっています。
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