気管支動脈とは?
きかんしどうみゃく
気管支動脈とは、肺の組織自体に酸素と栄養を供給するための体循環由来の動脈です。
気管支動脈(きかんしどうみゃく、bronchial artery)とは、気管支・肺実質・胸膜・食道などに栄養血液を送る動脈で、体循環(大循環)の一部を担います。肺循環を担う肺動脈とは異なり、ガス交換ではなく肺組織自体の栄養供給を目的としています。
気管支動脈は通常、胸部大動脈から直接分岐します。本数・起始部位には個人差があり、右側は1本で肋間動脈と共通幹をとることが多く、左側は2本が多いとされますが、解剖学的変異が豊富です。分布先としては次のような組織があります。
- 気管支壁(軟骨・平滑筋・粘膜)
- 肺静脈の壁
- 縦隔リンパ節
- 食道の一部
気管支動脈は肺血栓塞栓症の急性期には側副路として重要になる場合があります。また、気管支動脈塞栓術(BAE)は喀血(大量の血痰)を止めるためのカテーテル治療として広く行われており、結核後遺症・気管支拡張症・肺がんなどに伴う難治性喀血に対して有効です。気管支動脈の解剖は胸部外科や放射線科でも重要な知識です。
使い方・例文
大量喀血の治療として行われる気管支動脈塞栓術では、カテーテルを気管支動脈に誘導して出血源を塞ぎ、手術を回避しながら止血します。
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