本文へスキップ

気温逆転層とは?

きおんぎゃくてんそう

気温逆転層とは、高度が上がるほど気温が下がる通常の状態とは逆に、上空の気温が下層より高くなる大気の層のことです。

気温逆転層(きおんぎゃくてんそう)は、大気中で高度が上昇するにつれて気温が上昇する、通常とは逆の温度分布が生じている気層のことをいいます。通常、対流圏内では高度100メートルあたり約0.6〜1.0℃の割合で気温が低下しますが、逆転層ではこの関係が反転します。

逆転層が形成される主な仕組みとしては、以下のものがあります。

  • 放射冷却による接地逆転: 晴れた夜間に地表が冷え、地面に接した空気が急速に冷却されて形成される。朝霧の原因にもなる。
  • 沈降逆転: 高気圧の中心付近で上空の空気が下降・断熱圧縮されて暖まり、下層の冷たい空気との間に逆転層ができる。
  • 前線逆転: 温暖前線付近で暖かい空気が冷たい空気の上に乗り上げることで生じる。

逆転層が存在すると大気の鉛直方向の混合が妨げられるため、大気汚染物質が地表付近に蓄積しやすくなります。都市部のスモッグや盆地の朝霧はこの現象と深く関係しています。また、航空気象や農業(霜害の予測)においても重要な概念です。

使い方・例文

冬の晴れた朝に盆地や谷底で深い霧が発生するのは、夜間の放射冷却で地表付近の空気が冷え、気温逆転層が形成されるためです。大気汚染の予測や農作物の霜害対策を検討する場面でも登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語