毛細血管再充満時間とは?
もうさいけっかんさいじゅうまんじかん
毛細血管再充満時間とは、爪や皮膚を圧迫して離した後に血液が戻るまでにかかる時間で、末梢循環の状態を評価する指標です。
毛細血管再充満時間(Capillary Refill Time、略称CRT)は、末梢循環と組織灌流(血液が組織に行き渡ること)の状態を簡便に評価するための臨床的指標です。主に救急・集中治療・小児科の現場で用いられます。
測定方法はシンプルです。爪床や胸骨部などを5秒間圧迫し、圧迫を解除した後に皮膚の色が元の色調に戻るまでの時間を計測します。正常値は成人では一般的に2秒以内とされており、小児では3秒以内が目安とされることもあります。ただし環境温度・年齢・測定部位によって結果が変動するため、単独の指標ではなく他のバイタルサインと組み合わせて総合的に判断することが重要です。
CRTが延長する(時間がかかる)場合、以下の状態が疑われます。
- ショック(循環血液量の減少・心不全など)
- 脱水症
- 末梢血管収縮(低体温・交感神経亢進など)
- 末梢動脈閉塞症
迅速に測定でき特別な機器を必要としないため、救急現場や災害医療での初期評価(トリアージ)に有用です。ただし測定者間での誤差も生じやすいため、評価にはある程度の熟練が求められます。近年は客観性を高めるためのデジタル測定ツールの研究も進んでいます。
使い方・例文
救急外来でショックが疑われる患者に対して医師や看護師が爪を押して離し、「CRT 3秒、末梢循環不良あり」と記録するシーンで登場します。
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