槌目とは?
つちめ
槌目とは、金属工芸や鍛金の工程でハンマーを打ち付けた際に表面に残る凹凸模様のことです。
槌目(つちめ)とは、金属の表面にハンマー(槌)で打撃を加えることによって生じる、独特の凹凸・波状模様を指します。鍛金・鍛造・彫金といった金属工芸の分野で広く見られる表面処理のひとつです。
金属を叩く際、ハンマーの打面の形状や打ち方の角度・力加減によって模様の表情が変わります。丸い打面であれば球状の窪みが規則的に並ぶ「丸槌目」が生まれ、斜めに打てば流れるような連続模様となります。職人はこの変化を意図的にコントロールし、意匠として作品に取り込みます。
槌目が施された製品の代表例としては次のものが挙げられます。
- 鎚起銅器(ついきどうき)などの伝統工芸品
- ナイフや包丁の刀身(Damascus風仕上げと組み合わせる場合も)
- アクセサリーや指輪などの装飾品
- 茶道具の金属製茶托・建水
槌目の意義は装飾的な美しさだけにとどまりません。金属を打つことで組織が引き締まり強度が増す「加工硬化」の効果も得られます。また、光が複雑に乱反射するため、独特の輝きと立体感が生まれます。現代の工業製品や食器にも意匠として取り入れられており、手仕事の温かみを伝える表現として広く親しまれています。
使い方・例文
鎚起銅器の職人が、銅板を木の型に当てながら槌で丹念に叩き、表面全体に均一な槌目を刻んでいく場面などで登場します。
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