核小体とは?
かくしょうたい
核小体とは、細胞核の内部にある構造体で、リボソームRNAの合成とリボソームの組み立てが行われる場所です。
核小体(かくしょうたい、nucleolus)とは、真核細胞の細胞核内に存在する膜を持たない球状の構造体です。光学顕微鏡でも観察できる比較的大きな構造で、細胞核の中に1〜数個存在します。核小体の主な機能はリボソームRNA(rRNA)の転写とリボソームの組み立て(アセンブリ)です。
核小体はDNAの特定の領域、すなわち核小体形成領域(NOR:nucleolus organizer region)に多数のrRNA遺伝子(rDNA)が集合することで形成されます。ヒトでは5対の染色体(13・14・15・21・22番)上のNORが核小体の形成に関わっています。
核小体の内部構造は機能に基づいて3つの領域に区分されます。
- 繊維状中心部(FC):rDNAが存在する領域
- 濃密繊維性成分(DFC):rRNAが転写・初期加工される領域
- 顆粒性成分(GC):リボソームサブユニットが成熟・組み立てられる領域
核小体で作られたリボソームサブユニット(大サブユニット・小サブユニット)は核膜孔を通って細胞質へ輸送され、そこで成熟したリボソームとしてタンパク質合成に使われます。細胞が活発に増殖・タンパク質合成を行うがん細胞では核小体が肥大することが多く、核小体の大きさはがんの診断指標の一つにもなっています。
使い方・例文
大学の細胞生物学でリボソームの生合成経路を学ぶ際や、がん細胞の組織学的特徴を説明する病理学の文脈で登場します。
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