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有孔虫とは?

ゆうこうちゅう

有孔虫とは、石灰質や砂粒からなる殻を持つ単細胞生物(原生生物)で、海洋の堆積物の主要な構成要素です。

有孔虫(ゆうこうちゅう、Foraminifera)とは、原生生物の一群で、石灰質・有機質・砂粒などで作られた殻(テスタ)を持つことが最大特徴です。その殻には「孔(こう)」と呼ばれる細かな穴が多数開いており、そこから仮足(偽足)を伸ばして移動・捕食を行います。これが「有孔虫」の名の由来です。

有孔虫は主に海洋環境に生息し、浮遊性(プランクトン型)と底生性(ベントス型)に大別されます。浮遊性の有孔虫は表層〜中深層の海水中に漂い、死後は海底に沈積して石灰質の堆積物を形成します。現在の深海底の堆積物の約30〜50%は有孔虫の殻で構成されているとされます。

有孔虫が重要視される理由は次のとおりです。

  • 殻の形態や種組成が水温・塩分・栄養塩に敏感に反応するため、古環境の復元指標として利用される
  • 石油・天然ガスの地層年代決定(生層序学)に不可欠な化石群
  • 殻の酸素同位体比から過去の海水温変動を推定できる

エジプトのピラミッドの建材(ヌンムライト石灰岩)には大型有孔虫の殻が大量に含まれており、有孔虫が地球の地質史に深く関わっていることが分かります。

使い方・例文

地質調査や石油探査の現場では、掘削コアから取り出した岩石中の有孔虫化石を同定し、地層の年代や当時の海洋環境を推定する作業が行われます。また白砂の砂浜の砂粒を顕微鏡で見ると、有孔虫の殻が混じっていることがあります。

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