曲師とは?
きょくし
曲師とは、浪曲(浪花節)の公演において浪曲師の語りに合わせて三味線を演奏し、語りを支える伴奏者のことです。
曲師(きょくし)とは、日本の伝統話芸である浪曲(浪花節・なにわぶし)において、浪曲師(語り手)の高座に同席し、語りの全編にわたって三味線で伴奏を担当する演奏家のことをいいます。
浪曲は、独特の節回し(ふしまわし)と台詞(セリフ)を織り交ぜながら物語を語る芸能で、三味線の伴奏はその世界観を作り出す上で欠かせない要素です。曲師は単に決まった楽譜を弾くのではなく、浪曲師の呼吸・感情・即興的な変化に瞬時に合わせ、語りをリードしたり支えたりする高度な技術が求められます。浪曲師と曲師は長期にわたってコンビを組むことが多く、二人の阿吽の呼吸が浪曲の出来を大きく左右します。
使用する三味線は主に「太棹(ふとざお)」で、深みのある低音が浪曲の勇壮・哀切な語りと調和します。曲師は語りの節の転換点を察知して音を変えたり、場の雰囲気を盛り上げるためにテンポを調整したりと、単なる伴奏者を超えた共演者としての役割を担っています。
かつては浪曲全盛期に多くの曲師が活躍しましたが、浪曲の衰退とともに曲師の数も減少しました。近年は浪曲の再評価とともに若い曲師も登場しており、伝統芸能の継承者として注目を集めています。
使い方・例文
「浪曲師・玉川奈々福の高座では、曲師の沢村豊子が三味線で語りと一体となった世界を作り出し、聴衆を物語の世界へと引き込む。」
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