浪曲とは?
ろうきょく
浪曲とは、三味線の伴奏に乗せて独特の節回しで物語を語り歌う日本の伝統芸能で、明治時代に大衆娯楽として広まりました。
浪曲(ろうきょく)は、「浪花節(なにわぶし)」とも呼ばれる日本の伝統的な話芸の一つです。三味線奏者(曲師)の伴奏に合わせて、浪曲師が独特の節(ふし)と語り(セリフ)を交えながら長編の物語を演じる芸能です。
成立と発展の歴史
浪曲の起源は諸説ありますが、江戸時代後期の「浮かれ節」や「ちょぼくれ」などの流し芸を源流に持ち、明治時代に現在の形に整えられたとされています。明治後期から大正・昭和初期にかけて全国的に大流行し、街頭や寄席・ラジオ放送を通じて庶民に広く親しまれました。全盛期には浪曲師の数が数千人とも言われ、レコード・ラジオの普及と相まって国民的な娯楽の地位を占めました。
芸の特徴と構成
- 「節(ふし)」:独特の旋律で歌われる部分。感情の高ぶりや情景を表現する
- 「啖呵(たんか)」:テンポよく語られるセリフ部分。ストーリーを展開させる
- 三味線:浪曲師の語りに寄り添い、感情を増幅させる重要な役割を担う
代表的な演目と演者
「清水次郎長」「国定忠治」「瞼の母(まぶたのはは)」などの任侠物や人情物が人気を集めました。代表的な名人として、桃中軒雲右衛門・二代目広沢虎造・天中軒雲月らが挙げられます。
現代の状況
テレビや映画の普及とともに一時は衰退しましたが、近年は若手浪曲師の台頭や寄席・配信での発信により、再び注目を集めています。独特の「語り・節・三味線」の三位一体が持つ迫力は現代でも多くの人を魅了しています。
使い方・例文
寄席の舞台で三味線の音色に乗せて「清水次郎長伝」を迫力満点に語る場面や、昭和の街頭で流れるラジオから「義理と人情を絡め手に…」という節回しが聞こえてくる情景が、浪曲の典型的な登場場面です。
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