択伐とは?
たくばつ
択伐とは、森林から成熟した木だけを選んで伐採する方法で、林内の構造を維持しながら持続的に木材を生産できる森林管理手法です。
択伐(たくばつ)とは、森林において成熟した樹木や利用価値の高い個体を選択的に伐採し、残りの木を温存する伐採方法です。一斉に全ての木を切り倒す「皆伐(かいばつ)」とは対照的な手法で、林内に様々な樹齢・樹高の木が混在する「異齢林(いれいりん)」の状態を維持しながら持続的な木材生産が可能です。
択伐の主なメリットは以下の通りです。
- 森林の構造・生態系を大きく崩さないため、生物多様性の保全に貢献する
- 皆伐に比べて土壌侵食・崩壊リスクが低く、水源涵養機能を維持しやすい
- 林内に常に樹冠が残るため、景観への影響が少ない
- 長期的に安定した木材収穫が見込める持続可能な林業に適している
一方でデメリットや難しさもあります。択伐は皆伐に比べて作業効率が低く、搬出コストがかかりやすい面があります。また伐採後の更新は自然下種更新に依存することが多いため、目的樹種が確実に再生するよう計画的な管理が求められます。
択伐は特に奥山の天然林・複層林施業において有効とされ、持続可能な森林経営や認証林業(FSCなど)の観点からも注目されています。
使い方・例文
スギやヒノキの人工林で大径木だけを伐り出し、細い若木は残して育てる施業は択伐の一形態です。天然林では樹齢や樹種のバランスを保ちながら成熟木だけを選んで収穫する手法として林業の現場で使われます。
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