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感情調節障害とは?

かんじょうちょうせつしょうがい

感情調節障害とは、感情の強度や持続時間を自分でうまくコントロールできず、日常生活や対人関係に困難が生じる状態を指します。

感情調節障害(Emotion Dysregulation)は、感情の発生・維持・変化を自分の意志でうまく調整する能力が著しく損なわれた状態を指す概念です。特定の単一疾患名ではなく、さまざまな精神・発達的な問題に共通してみられる症状の側面として扱われることが多いです。

主な特徴として以下のような点が挙げられます。

  • 些細な出来事で強烈な怒りや悲しみが湧き、なかなか収まらない
  • 感情の波が激しく、気分が短時間に大きく揺れ動く
  • 感情に圧倒されて衝動的な行動(自傷、暴言、過食など)に走りやすい
  • 感情を言語化・認識することが難しい(失感情症との合併もある)

感情調節障害は、境界性パーソナリティ障害(BPD)、注意欠如・多動症(ADHD)、外傷後ストレス障害(PTSD)、双極性障害、自閉スペクトラム症(ASD)などと高頻度に関連します。特に境界性パーソナリティ障害では、感情調節の困難さが中核的な特徴として位置づけられています。

治療には弁証法的行動療法(DBT)が有効とされており、感情に気づく力(マインドフルネス)、苦痛への対処スキル、対人関係スキルなどを段階的に習得することで改善が期待できます。感情調節の困難さは本人の「わがまま」ではなく、神経・学習・環境的な要因が複合した状態として理解することが重要です。

使い方・例文

臨床場面や発達支援の文脈でよく使われ、「些細なことで激しく泣き続ける」「カッとなると自分でも止められない」といった状態を説明するときに登場します。

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