意味変化とは?
いみへんか
意味変化とは、ことばの意味が時間の経過とともに広がったり狭まったり、別の意味へと移り変わる言語現象のことです。
意味変化(semantic change)とは、ある語が本来もっていた意味が歴史的な使用の積み重ねによって変容していく過程を指す言語学の概念です。どの言語においても、語の意味は固定したものではなく、社会・文化・技術の変化に伴って常に揺れ動いています。
意味変化の主な種類には次のものがあります。
- 意味の拡大:元々は特定の対象のみを指していた語が、より広い対象を指すようになる(例:「犬」が一般的なペットの代名詞として使われるなど)。
- 意味の縮小:逆に対象の範囲が狭まる変化(例:「肉」がかつては食用の動物全般を指したが、現代では特定の食材を指す場合が多い)。
- 意味の向上(amelioration):もとは中立・否定的だった語にポジティブな評価が加わる。
- 意味の下降(pejoration):逆に否定的なニュアンスが強まる。
- 意味の転移:比喩的・転用的な使われ方が定着し、本来の意味とは異なる方向へ意味がずれる。
日本語でも「やばい」が元来の「危険・まずい」という否定的な意味から「すごい・すばらしい」という肯定的な意味でも広く使われるようになった例は、意味変化の典型的な事例として挙げられます。意味変化の研究は歴史言語学・社会言語学の基礎をなし、語の本来の意味(語源)と現代の用法のずれを理解するうえで重要です。
使い方・例文
「感動した」という意味で「やばい」を使う若者ことばは、意味変化の好例としてよく引用されます。また、「メス」がかつて医療用刃物全般を指していたのが現代では外科用の特定器具を意味するようになったのも意味縮小の例です。
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