恒等式とは?
こうとうしき
恒等式とは、文字にどんな値を代入しても常に成り立つ等式のことで、方程式とは根本的に異なる概念です。
恒等式(こうとうしき)とは、式に含まれる文字(変数)にどのような値を代入しても、常に等号が成り立つ等式のことです。特定の値のときだけ成り立つ「方程式」とは区別されます。
例えば、a(b + c) = ab + ac という分配法則は、a・b・cにどんな数を入れても必ず成り立つため恒等式です。一方、x + 3 = 7 は x = 4 のときだけ成り立つため方程式です。恒等式であることを強調する際には、等号「=」の代わりに三本線の記号「≡」を使うことがあります。
恒等式が数学で重要な理由は、代数的な変形や公式の根拠となるからです。代表的な恒等式には次のようなものがあります。
- 乗法公式:(a + b)² = a² + 2ab + b²
- 因数分解の公式:a² - b² = (a + b)(a - b)
- 三角関数:sin²θ + cos²θ = 1
- 指数・対数の変換公式など
恒等式は高校数学において重要な単元のひとつで、「係数比較法」や「数値代入法」を用いて未知の係数を決定する問題が頻出します。また物理学・工学など自然科学の分野でも、普遍的に成り立つ関係式として広く活用されています。
使い方・例文
「(x + 1)² = x² + 2x + 1 は恒等式なので、xに任意の数を代入して両辺が等しくなることを確認できる」というように、数学の授業や教科書で登場します。
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