張遷碑とは?
ちょうせんひ
張遷碑とは、後漢時代に建てられた石碑で、隷書の傑作として書道史上きわめて重要な作品です。
張遷碑(ちょうせんひ)は、中国・後漢時代の189年(初平元年)頃に建立されたと伝わる石碑です。山東省東阿県(現在の山東省茌平区)で発見され、現在は山東省泰安市の岱廟(たいびょう)に保管されています。
碑文には、張遷(字は公方)という地方官吏の功績と徳行が刻まれており、彼の部下や民衆が彼を称えるために建てた顕彰碑です。全体で约300字ほどの漢字が隷書体で刻まれており、その書風は力強く素朴で、筆画に独特の重厚感があります。
書道史における張遷碑の意義は非常に大きく、次のような特徴が高く評価されています。
- 方形を基調とした力強い筆画
- 隷書特有の波磔(はたく)が控えめで素朴な趣がある
- 整然としながらも個性的な字形の配置
- 民間的な力強さと素直な表現が共存している
清代以降、金石学の発展とともに張遷碑の価値が再評価され、多くの書家が臨書の手本として学びました。現代においても、隷書を学ぶ際の必須古典として書道教育の場で広く用いられています。
使い方・例文
書道を学ぶ人が隷書の古典として張遷碑の拓本を臨書する場面や、書道展で「張遷碑臨書」と題した作品が展示される場面でよく登場します。
この用語をシェア
最終更新: