序詞とは?
じょことば
序詞とは、和歌において特定の語句を導き出すために前置きとして置かれる修辞技法で、直接の意味よりも音や意味の連鎖で次の言葉を呼び出す枕の役割を果たします。
序詞(じょことば)とは、和歌(短歌)に用いられる修辞技法のひとつで、ある特定の言葉(多くは主題となる語)を導くためにその前に置かれる前置き的な句のことです。枕詞と似ていますが、枕詞が「ひさかたの」→「光・空・天」のように固定した2〜3音節の決まり文句であるのに対し、序詞は長さが不定で、文脈に応じて即興的に作られる点が大きく異なります。
序詞は導く語との関係によって、次のように分類されます。
- 同音反復(かけことば)型:序詞の末尾の音と、そこから続く語の音が同じになる「音の縁」で連結する
- 意味連鎖型:序詞が描く情景や行為の意味が、次の語の意味と類比・対比をなして連結する
- 複合型:音と意味の両方で次の語を引き出す
具体例として、万葉集の「あしひきの 山鳥の尾の しだり尾の ながながし夜を ひとりかも寝む」(柿本人麻呂)では、「あしひきの山鳥の尾のしだり尾の」が序詞にあたり、「長い」尾の情景によって「ながながし夜」(長い夜)を引き出しています。
序詞は単なる装飾ではなく、情景描写と感情表現を同時に達成する高度な技法で、万葉集から古今和歌集・新古今和歌集を通じて日本の詩歌の中核を担ってきました。
使い方・例文
古典の授業や和歌の解釈問題で「どの部分が序詞か答えなさい」という形でよく登場する語で、和歌の修辞技法を学ぶ際に枕詞と対比して説明されます。
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