尺八とは?
しゃくはち
尺八とは、竹を素材とした日本の伝統的な縦笛で、深みのある音色が特徴の管楽器です。
尺八(しゃくはち)は、竹(真竹)を材料とした日本の伝統的な縦型の笛です。名称は標準的な管の長さが一尺八寸(約54センチメートル)であることに由来します。指穴は前面に4つ、背面に1つの計5つで構成されており、息の吹き込み方や管の角度を変えることで半音や微分音など複雑な音程を表現できます。
尺八の歴史は古く、奈良時代に中国から伝来した「古代尺八」が起源とされますが、現在の形式は江戸時代に確立されたものです。江戸時代には、禅宗の一派である普化宗(ふけしゅう)の僧「虚無僧(こむそう)」が修行の一環として尺八を吹きながら托鉢(たくはつ)する慣習があり、普化尺八(または古典本曲)という独自の音楽文化が生まれました。
尺八の演奏スタイルや用途は多岐にわたります。
- 箏(こと)や三味線と合わせる「三曲合奏」(古典邦楽の中心的な形式)
- 虚無僧由来の独奏曲「本曲(ほんきょく)」の演奏
- 現代では西洋音楽・ジャズ・ワールドミュージックとの融合
独特の「ムラ息」と呼ばれる揺れる音色や、メリ(音程を下げる奏法)・カリ(音程を上げる奏法)といった技法が、尺八特有の表現力を生み出しています。2009年にはユネスコ無形文化遺産に「日本の伝統的な工芸技術」の一部として関連する文化が登録されるなど、国際的にも注目される楽器です。
使い方・例文
「秋の月夜に縁側で尺八を奏でる場面」は日本の風情を表す定番のイメージであり、時代劇や邦楽のコンサートで尺八の音色が響く場面でよく登場します。
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