メリとは?
めり
メリとは、雅楽や尺八などの日本の伝統音楽において、音程を下げたり音色を柔らかくしたりする奏法・表現技法のことです。
メリ(減り・減)とは、主に尺八や能管・篠笛などの日本の伝統的な管楽器において、音の高さを下げたり音色をくぐもらせたりするための奏法を指す音楽用語です。対義語はカリ(甲・張り)で、音程を上げる奏法を意味します。
尺八では、息の角度や速さを変えながら頭部を前に傾けることで歌口への息の当たり方が変わり、音が低く・柔らかくなります。この動作が「減る(へる)」ことに由来してメリと呼ばれるようになったとされています。逆に頭部を引いて音を上げる動作がカリです。
メリの奏法にはいくつかの段階があります。
- 半メリ:わずかに音程を下げた状態
- メリ:標準的に音を下げた状態
- 大メリ(おおメリ):さらに深く音程を下げた状態
この技法は単に音程を変えるだけでなく、音色そのものも変化させるため、日本の音楽特有の陰影や間(ま)を表現する重要な手段となっています。尺八曲においてメリとカリを細かく使い分けることで、独特の揺らぎと深みが生まれます。
雅楽の龍笛や笙など他の和楽器においても似た概念が存在し、日本の伝統音楽全般に通じる表現技法として位置づけられています。
使い方・例文
尺八の演奏でメリの技法を使うと、音が低くかすれたような色合いになり、哀愁を帯びた深みのある音色が生まれます。楽譜には「メリ」「大メリ」などと表記されます。
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