対立仮説とは?
たいりつかせつ
対立仮説とは、統計的仮説検定において、帰無仮説が棄却された場合に採択される代替の仮説のことです。
対立仮説(alternative hypothesis)とは、統計的仮説検定において、検証の対象となる「帰無仮説(H₀)」に対置される仮説で、一般に H₁ または Ha と表記されます。研究者が「真であることを積極的に示したい」命題を対立仮説として設定するのが一般的です。
仮説検定の手順を簡単に整理すると次のようになります。
- 帰無仮説 H₀(差なし・効果なし)を設定する
- 対立仮説 H₁(差あり・効果あり)を設定する
- データを収集し検定統計量を計算する
- p値が有意水準(例:0.05)を下回れば H₀ を棄却し H₁ を採択する
対立仮説には、方向性の有無によって二種類あります。
- 両側検定の対立仮説:「AとBの平均は等しくない」(差の方向を問わない)
- 片側検定の対立仮説:「AはBより大きい」または「AはBより小さい」(差の方向を指定する)
注意すべき点として、帰無仮説を棄却できなかった場合は「対立仮説が証明されなかった」に過ぎず、帰無仮説が正しいことが証明されたわけではありません。科学論文や医薬品の臨床試験、品質管理など、データに基づく意思決定を行うあらゆる場面で対立仮説の設定は重要な役割を担っています。
使い方・例文
新薬の効果を調べる研究で「新薬と従来薬に差はない(H₀)」に対し「新薬は従来薬より効果が高い(H₁)」を対立仮説として設定するのが、その典型的な使用例です。
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