定跡とは?
じょうせき
定跡とは、将棋において古くから研究・実戦で確立されてきた、最善とされる序盤から中盤への手順の体系のことです。
定跡(じょうせき)とは、将棋において多くの棋士による長年の研究と実戦を通じて「双方が最善を尽くした場合に生じる有力な手順」として確立された、一連の指し手の体系を指します。序盤の駒組みから戦型が決まるまでの局面を中心にまとめられており、プロ・アマを問わず棋力向上の基礎となっています。
囲碁の「定石」に対応する概念ですが、将棋では「定跡」の字を用います。「跡」の字は先人たちが歩んだ足跡を意味し、歴史的な名勝負や研究の積み重ねがあることを示しています。
主な定跡の分類には以下があります。
- 居飛車系:矢倉・角換わり・横歩取り・相掛かりなど
- 振り飛車系:四間飛車・三間飛車・中飛車・向かい飛車など
- 相振り飛車:双方が振り飛車を採用する局面の定跡
かつて定跡は書籍や口伝で受け継がれてきましたが、現代ではAI(将棋ソフト)の登場によって定跡の評価や研究が飛躍的に深まりました。AIが示す最善手が新定跡として採用されることも多く、プロ棋界では「AI定跡」という概念も生まれています。
定跡を覚えることで序盤の方針が明確になり、無駄な手を省いて有利な陣形を築けるようになります。一方で、定跡の範囲を外れた「定跡外れ」の手への対応力も上達には欠かせません。
使い方・例文
「矢倉の定跡を覚えたおかげで序盤に時間を使わなくなった」のように、将棋の上達過程でよく使われる表現です。また「その局面は定跡通りの進行だ」という形で、研究済みの手順に沿っていることを示す際にも用います。
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