完新世とは?
かんしんせい
完新世とは、最後の氷期が終わった約1万1700年前から現在に至る地質時代の区分で、人類文明が発展した時代です。
完新世(かんしんせい)とは、地質時代の区分のうち第四紀の最新の世(エポック)で、約1万1700年前から現在までを指します。英語では「Holocene(ホロシーン)」といい、ギリシャ語で「完全に新しい」を意味します。その前の時代である更新世(プライストシーン)の終わりとほぼ一致する「最終氷期の終了」を境界として始まりました。
完新世の気候的特徴は、氷期と比べて温暖・湿潤であることです。北半球の大陸氷床が後退し、海面が上昇して現在の海岸線に近い地形が形成されました。気候の安定により植生が豊かになり、人類が農耕・牧畜を発展させる基盤となりました。
完新世における人類活動の主要な展開は以下の通りです。
- 農耕・牧畜の始まりと定住集落の発展
- 文字・法律・宗教など文明の成立
- 産業革命以降の急速な環境変容
- 現代における気候変動・生物多様性の喪失
近年、人間活動の地球規模への影響が大きくなった時代として「人新世(アントロポシーン)」という新たな地質時代区分を設けるべきとの議論が起きており、完新世の後継区分として科学者の間で検討が続けられています。
使い方・例文
縄文時代や弥生時代はいずれも完新世に含まれ、温暖化した気候のもとで日本列島の人々が生活・文化を発展させた時代として地質学的にも位置づけられる。
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