増4度とは?
ぞうよんど
増4度とは、音楽の音程のひとつで、完全4度より半音広い6半音の音程を指し、「トライトーン」とも呼ばれる独特の緊張感を持つ音程です。
増4度(ぞうよんど、英: augmented fourth)は、音楽理論における音程の一種です。ある音から数えて4度の位置にあり、かつ完全4度(5半音)より半音広い、つまり6半音(半音6つ分)の音程を指します。
増4度は減5度(6半音)と同じ音響的な幅を持ち、両者は異名同音程(エンハーモニック)の関係にあります。この6半音の音程はオクターブを正確に2等分するため「トライトーン(tritone)」とも呼ばれます。
増4度の主な特徴と使われ方は以下のとおりです。
- 強い不協和感・緊張感があり、中世ヨーロッパでは「悪魔の音程(diabolus in musica)」と忌避された
- ドミナント7thコード(属7和音)の中に内包され、その解決への推進力を生み出す
- ブルースやジャズではあえて使い、特有の「ブルーノート」的緊張感を演出する
- 現代音楽・映画音楽では恐怖・不安・謎を表現するのに頻繁に用いられる
たとえばハ長調では「ファ」から「シ」への音程が増4度にあたります。クラシック和声学ではこの音程を必ず解決(隣接音へ進行)させることが求められますが、近現代音楽ではその制約を意図的に外した表現も多く見られます。
使い方・例文
ピアノでドミナント7thコード(例:G7)を弾いたとき、ファとシの間にある緊張感がまさに増4度の響きです。ホラー映画の不気味なBGMでもこの音程が多用されています。
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