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塩素注入とは?

えんそちゅうにゅう

塩素注入とは、水道水や排水の消毒殺菌を目的として、処理工程に塩素系薬剤を加える水処理技術のことです。

塩素注入とは、水道水の浄水処理や下水・排水処理の工程において、塩素またはその化合物を水中に添加することで、病原微生物を殺滅・不活化する消毒技術です。19世紀末から20世紀初頭にかけて欧米で普及し、腸チフスやコレラなどの水系感染症の激減に大きく貢献した公衆衛生上の重要な技術です。

水道水への塩素注入では、塩素ガス・次亜塩素酸ナトリウム(液体塩素)・次亜塩素酸カルシウム(さらし粉)などが使用されます。水中に溶けた塩素は次亜塩素酸(HOCl)となり、細菌やウイルスの細胞膜や酵素を破壊することで殺菌効果を発揮します。

日本の水道法では、給水栓における残留塩素濃度を0.1mg/L以上に保つことが義務付けられています。これにより、浄水場から各家庭に届くまでの配水管内での二次汚染を防ぐことができます。一方で、塩素が有機物と反応してトリハロメタンなどの副生成物を生成することがあるため、適切な管理が求められます。

塩素注入は水道分野以外にも、プール水の衛生管理、食品工場の洗浄水処理、レジオネラ菌対策としての冷却塔水処理などにも広く用いられています。近年は紫外線照射やオゾン処理との組み合わせにより、より少ない塩素量で高い消毒効果を得る手法も採用されています。

使い方・例文

「浄水場では、ろ過された水に塩素注入を行い、配水管の末端まで残留塩素濃度が基準値以上になるよう管理している」といった場面で登場します。

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