坐薬とは?
ざやく
坐薬とは、肛門または膣に挿入して粘膜から薬を吸収させる製剤で、発熱・痛み・嘔吐などへの対応や、小児・高齢者の服薬に活用されます。
坐薬(坐剤、suppository)は、固体状の基剤に薬物を混ぜ込み、体温で溶けるよう設計した製剤です。肛門から挿入する直腸用坐薬と、膣に挿入する膣用坐薬があり、一般的に「坐薬」といえば直腸用を指すことがほとんどです。
直腸から吸収された薬物の一部は門脈を経由せず下大静脈から全身循環に入るため、経口投与より速く作用が現れる場合があります。基剤にはカカオ脂やポリエチレングリコール等が使われ、体温(約37度)付近で融解します。
代表的な坐薬として、アセトアミノフェン坐薬(解熱・鎮痛)、ジクロフェナクナトリウム坐薬(鎮痛・消炎)、ビサコジル坐薬(便秘)、グリセリン坐薬(浣腸目的)などがあります。保管は冷所(冷蔵庫など)が基本で、融けてしまった坐薬は成分が偏る恐れがあるため、再固化しても使用しないことが推奨されます。
使い方・例文
「夜中に高熱を出した乳幼児に、飲み薬が使えないため解熱のアセトアミノフェン坐薬を肛門から挿入した。」手術後の強い痛みに対しても鎮痛坐薬が処方されることがあります。
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