圧電効果とは?
あつでんこうか
「効果」の用語まとめを見る圧電効果とは、特定の結晶材料に力を加えると電圧が生じ、逆に電圧を加えると変形が起きる現象のことです。
圧電効果(piezoelectric effect)とは、一部の結晶性材料において機械的な力(応力・歪み)と電気的な分極(電圧・電荷)が可逆的に変換される現象です。ギリシャ語で「圧力」を意味する「piezein」に由来します。1880年にジャック・キュリーとピエール・キュリー兄弟が石英結晶で初めて発見しました。
圧電効果は方向性があります。
- 正圧電効果:材料に機械的応力を加えると結晶内の正負電荷の重心がずれ、表面に電荷が現れて電圧が発生します(力→電気の変換)。
- 逆圧電効果:材料に電圧を印加すると結晶格子が変形し、膨張・収縮・ねじれなどの機械変位が生じます(電気→力の変換)。
圧電材料として代表的なものには石英(SiO₂)、チタン酸バリウム(BaTiO₃)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)などがあります。これらは対称性のない結晶構造を持つことが条件で、対称中心を持つ結晶では圧電効果は現れません。
圧電効果の応用範囲は非常に広く、以下の分野で欠かせない技術となっています。
- センサー:加速度センサー、振動センサー、超音波センサー、タッチパネル。
- アクチュエータ:インクジェットプリンターのノズル、ハードディスクのヘッド微動機構、精密位置決め装置。
- 発振子・フィルター:水晶振動子(時計・スマートフォンの基準周波数)。
- 医療超音波:超音波診断装置(エコー)の振動子。
- エネルギーハーベスティング:振動から電力を収穫し自立型センサーに利用。
使い方・例文
電子レンジのタイマーや腕時計が正確な時刻を刻めるのは、圧電効果を利用した水晶振動子が一定周波数で精密に発振するためです。また医療用超音波診断装置の探触子にも圧電素子が使われています。
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