回遊現象とは?
かいゆうげんしょう
「現象」の用語まとめを見る回遊現象とは、魚類や海洋生物などが季節や生活史に応じて、一定のルートを繰り返し移動する行動のことです。
回遊現象とは、魚類・クジラ・ウミガメなどの水生動物が、産卵・摂食・越冬などの目的のために、決まった時期に一定のルートを定期的に移動する行動を指します。単なる移動ではなく、繰り返し性と方向性を持つ点が特徴です。
回遊の主な目的と種類は以下の通りです。
- 産卵回遊:繁殖のために産卵場へ移動する(サケの母川回帰・マグロの産卵回遊など)
- 索餌回遊:えさが豊富な場所を求めて移動する(カタクチイワシ・サバなど)
- 越冬回遊:水温低下を避けて暖かい海域へ移動する
- 垂直回遊:昼夜で深度を変える日周鉛直移動
回遊のメカニズムには、水温・塩分・海流・光周期・地磁気などの環境情報が利用されます。魚類は側線器官や内耳で水流を感知し、多くの場合、海流を巧みに利用してエネルギー効率よく長距離を移動します。
回遊現象は漁業資源の管理と深く関わっており、マグロ・サンマ・サケといった回遊魚の漁期・漁場は回遊ルートと時期によって決まります。気候変動による海水温の変化が回遊ルートや時期を変化させることが近年問題となっており、水産資源の持続的利用を考える上で重要な研究テーマとなっています。
使い方・例文
初秋になるとサンマの群れが北の冷たい海から南下してくるのは回遊現象の代表例で、この時期に三陸沖などで豊漁となります。マグロも太平洋を広く回遊し、その経路が各地の漁場を形成しています。
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