回遊とは?
かいゆう
回遊とは、魚類や海洋生物が季節・繁殖・餌を求めて一定のルートを大規模に移動する生態行動で、水産業や生態学において重要な概念です。
回遊(かいゆう)とは、魚類をはじめとする水生生物が、季節の変化・水温・繁殖・採餌などを要因として、ある一定のルートを規則的に大規模移動する行動を指します。同じ種の個体が集団で長距離を移動する点が特徴で、海洋生態学・水産学において基本的かつ重要な概念です。
回遊は移動する水域によって大きく3つに分類されます。
- 海洋回遊:外洋や沿岸海域を広域に移動する(例:マグロ、カツオ)
- 沿岸回遊:比較的狭い沿岸・海峡域を移動する(例:アジ、サバ)
- 遡河・降河回遊:海と川を往来する(例:サケは海から川へ産卵のため遡上し、ウナギは川から海へ産卵に向かう)
回遊の主な動機としては、水温の適温域を追うこと、産卵場所へ向かうこと、餌となるプランクトンや小魚の分布に従うことなどが挙げられます。サケ・マス類は生まれた川に戻る「母川回帰」という本能的な行動で知られており、回遊の精緻さを示す典型例です。
水産業においては、回遊ルートと時期を把握することが漁獲量を左右するため、回遊経路の研究は古くから行われてきました。近年では標識放流・衛星タグ・遺伝子解析などの手法により、回遊の実態がより詳細に解明されています。
使い方・例文
「カツオの北上回遊に合わせて、春から夏にかけて初鰹が水揚げされる」というように、旬の魚介や漁業の話題でよく登場する概念です。
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