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原子吸光分析装置とは?

げんしきゅうこうぶんせきそうち

原子光分析装置とは、試料中の金属元素が特定波長の光を吸収する性質を利用して、元素の種類と濃度を定量する分析機器です。

原子光分析装置(Atomic Absorption Spectrometer、AAS)は、原子吸光分析法を実施するための機器です。この手法は、気体状の基底状態の原子が特定波長の光(共鳴線)を吸収する現象を利用し、試料中の特定元素の濃度を求めます。1950年代にオーストラリアの物理化学者アラン・ウォルシュらが実用化しました。

装置の基本構成と測定の流れは次のとおりです。

  • 光源:測定対象元素に対応したホロカソードランプが、その元素に固有の鋭い発光線を発します
  • 原子化部:試料をフレーム(炎)または電気加熱炉(グラファイトファーネス)で高温にして原子蒸気に変えます
  • 分光器:目的とする波長の光だけを取り出します
  • 検出器:原子蒸気を通過した後の光強度を測定し、吸光度から濃度を算出します

元素ごとに固有の波長で選択的に測定するため、混合物中の特定元素だけを妨害なく定量できます。フレーム法は操作が簡便でナノグラムオーダー、電気炉法はピコグラムオーダーの検出が可能です。環境水や食品・血液・地質試料中の鉛・カドミウム・水銀・ヒ素などの重金属分析に特に威力を発揮し、環境規制の監視や食品安全管理で日常的に使われています。

使い方・例文

水道水や工場排水中の鉛・カドミウムなどの重金属濃度を測定する際に、原子吸光分析装置が環境検査の現場で広く使われています。

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