十二イマーム派とは?
じゅうにいまーむは
十二イマーム派とは、イスラム教シーア派の最大宗派で、預言者ムハンマドの後継者として12人のイマームの権威を信仰の中心に置く宗派のことです。
十二イマーム派(じゅうにイマームは、アラビア語: الاثنا عشرية)とは、イスラム教シーア派の中で最も信者数が多い主流宗派です。イランやイラク・バーレーンなどで多数派を占め、世界のシーア派信者の大半がこの宗派に属するとされています。
シーア派は、預言者ムハンマドの死後に誰が指導者(カリフ・イマーム)を継承すべきかをめぐる対立から生まれました。シーア派はムハンマドの従弟・娘婿であるアリーとその血統こそが正統な後継者(イマーム)であると主張します。十二イマーム派は、その正統イマームが歴史上12人存在すると信じており、第一イマームのアリーから第十二イマームのムハンマド・イブン・ハサンまでを聖なる指導者として崇めます。
第十二イマームは874年ごろに「幽隠(ガイバ)」の状態に入り、現在も隠れ存在として生き続けていると信じられています。終末の時に「マフディー(救世主)」として再臨するとされており、この信仰が同派の終末論の核心を成しています。
現代においては、イランのイスラム共和国体制がこの宗派の神学思想(ヴェラーヤテ・ファキーフ、法学者の後見論)に基づいており、中東政治に大きな影響を与えています。スンナ派との対話・緊張という観点でも、十二イマーム派は現代イスラム世界を理解するうえで欠かせない存在です。
使い方・例文
イラン・イラク・レバノンの政治情勢を読み解く際に、十二イマーム派の神学・政治思想が重要な背景として登場します。
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